2023年6月1日より、アメリカザリガニの扱いに関する法律が変わりました。
「知らなかった」じゃ済まされないこともあるので、ぜひ覚えておきましょう。

アメリカザリガニの規制とは
2023年6月まで「要注意外来生物」であった「アメリカザリガニ」が「条件付き特定外来生物」に変わりました。
これにより、「アメリカザリガニ」の取り扱い方法が規制され、
一般の方も取り扱いを間違えると法律に違反することがあります。
規制内容としては「飼育個体の放流または飼育環境下からの逸脱(個体が自立で逃げる)した場合、個人でも「3年以下の懲役、または、300万円以下の罰金」が科せられます。
また、今回は「アカミミガメ」の規制も一緒にスタートしました。
特定外来生物とは
特定外来生物とは、日本の生態系や人の健康、経済に被害を及ぼす可能性がある外来生物のことです。
生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)により規制されています。
イメージが湧きやすい例でいうと「ブラックバス」「ブルーギル」などが特定外来生物に当てはまります。
特定外来生物は「生きたままの移動」「飼育」「野外への放出」「販売」などが規制されています。
生き物を採集するときは、「なんの生き物か」を最低限知っている必要があります。
アメリカザリガニの規制理由
アメリカザリガニの影響として、以下のようなものが挙げられます。
- 在来種と競合して、在来種の個体数を減少させる。
- 在来種を捕食して、在来種を絶滅させるリスクがある。
- 水生植物を食べることで、水生植物群落を破壊する。
- 水質を悪化させる。
- 人に感染症を媒介する可能性がある。
- 稲を切るといった農業に被害を及ぼす。
1970年に日本に持ち込まれました。当時、食用で持ち込まれたウシガエルの餌として、持ち込まれましたが、アメリカザリガニは、日本の気候に適応し、繁殖力も強く、野外に逃げ出して繁殖し、生態系に大きな影響を与えています。
また、ペットとしての人気もあり、野外で採集されたものやペットショップで販売された個体を飼育し、野外に逃すことで爆発的に拡散していきました。
アカミミガメの規制理由
- 繁殖確認事例の増加
- 在来水生植物の食害
- 在来種ニホンイシガメへの影響
- 農業・水産業等への被害
といった影響が確認されています。
1950年代後半、 アカミミガメをペットとしてアメリカから輸入開始。
小さい姿は可愛いですが、大きくなって飼育しきれなくなった個体が大量に放流され、
全国的に定着しました。
どうすればいいの?

規制が始まったアメリカザリガニとアカミミガメですが、どのように扱えばいいのでしょうか。
私たちにできることはとても簡単で「最後まで責任をもって飼育する」「逃がさない」「逃げるような場所で飼育しない」といったことです。
とにかく「野外に逃がさない」ということがポイントです。
詳しい情報はこちらよりご確認ください。
今回規制となるアメリカザリガニ、アカミミガメに限らず、生き物は責任を持って飼いましょう。
国内で見られる生き物でも、違う地域のものを放流すると「国内外来種」になるのでご注意ください。
啓蒙ポスター

こちらから高画質のものをダウンロードいただけます。
アメリカザリガニやアカミミガメの飼育におすすめ
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